風と笑い声の椅子

初夏の午後、友人を迎える準備でリビングには焼きたてのパンの香りが広がっていた。
テーブルの横に並べたナチュラル色のアームチェアは、光を浴びてやわらかく輝き、
かごめ編みの背もたれからそよぐ風が通り抜けていく。

「ここ座ってみて」とすすめると、友人は思わず笑顔になる。
肘を軽く預ければ力が抜け、背中を支える編み目の感触が心地よく、会話も自然と弾んでいく。
気づけば食卓を囲む時間は長くなり、笑い声がリビングいっぱいに広がっていた。

夕暮れ、窓辺から射し込む光にフレームが照らされ床にやわらかな影が落ちる。
「また来たい」と言葉を残して帰っていく友人の背中を見送りながら、
この椅子は人を迎え、つなぎ、時間を包み込む存在だと感じるのだった。

Laughter ― 笑い声と会話を受けとめ、心地よい時間を包み込むチェア。

ナチュラルなフレームと編み目の背もたれが光と風をやさしく通しながら、
人を迎え入れ、会話を弾ませる場所になる。
座るたびに広がるのは、家具を超えて暮らしを彩る「笑い声の記憶」。