初夏の朝

その日は、初夏らしい澄んだ青空が広がっていた。
窓から差し込む光がダイニングに置かれたオーク無垢材の椅子の背をやわらかく照らし出す。

まるでずっと前から家族を見守ってきたかのような存在感を放っていた。


軽やかな造りなのにしっかりとした安定感を持つ椅子。オークの木目が陽に透け、長年使えば使うほど色づき家族の記憶が刻まれていく未来を想像する。

座面に張られたファブリックの優しい感触は、旅先では感じられない安らぎがある。

座面のカバーを外すと、現れたのは通気性の良いメッシュの座面。
初夏の風が窓から入り込み、メッシュを通り抜けて体を撫でる。
布と木、空気と光が溶け合う瞬間。まるで椅子そのものが呼吸しているかのようだった。

その椅子に腰かけたまま時間を止めたように外の景色を眺めていた。

窓の外からは庭木を揺らす風の音。
ふと深呼吸すると、どこか新しい季節の始まりを告げる匂いがした。


Breeze ― 風が通り抜ける、軽やかな座り心地
通気性のある座面が、まるで風をまとったような快適さをもたらす椅子。
長く座っていても蒸れにくく、日常にさらりとした心地よさを添えてくれます。