笑い声の余韻が残る部屋

土曜日の午後。
玄関のドアが勢いよく開き、子どもが友達を何人も連れて帰ってきた。
リビングへ駆け込み、ソファやラグの上に思い思いの場所を見つける。
笑い声と足音が重なり合い、ゲームのコントローラーを持った子どもたちの声がリビングいっぱいに響き渡った。

けれど、不思議と窮屈さは感じない。
床から浮いたテレビボードが部屋に余白を生み出し、走り回る動きさえ風景の一部のように溶け込んでいく。
ボード下の空間に視線が抜けることで、リビング全体が驚くほど広く感じられるのだ。
石目模様の扉は賑やかな光景の中でも落ち着きを保ち
遊び場と化したリビングを
ひとつの「居心地のいい空間」へとまとめてくれる。

夕暮れが近づき、友達がひとり、またひとりと帰っていった。
けれどリビングにはまだ子どもたちの笑い声の余韻が漂っている。

Echo ― 子どもたちの笑い声や家族の声が響き、余韻として残るテレビボード。

床から浮いたデザインが空間に余白をつくり、
にぎやかな午後も、静かな夕暮れも、やさしく受け止める。
リビングに響いた声が消えたあとも、
その温かさを静かに刻み続ける存在です。